薬剤師が転職時に有給消化で短期留学するメリットとその方法【体験談】

留学。

したいけど、社会人になってそんな時間もないし……もう学生じゃないし……。

そう思っている人や諦めてしまっている人、少なからずいるのではないでしょうか。

結論から言うと、社会人でも留学はできます。

私は仕事を辞めて転職するタイミングで有給消化を利用し短期語学留学しました。

もしかしたら仕事を辞めなくても1週間程度の休みを取ることができれば短期留学自体はできるかもしれません。

もちろん1週間じゃ旅行と何も変わらないという意見もあると思いますが、留学したいけどしたことのない人が経験するというだけでも後々大きな意味があるのではと思っています。

もともと別のブログに書いていた留学体験記(未完)の冒頭部ですが、同じような思いを抱いている人に対して参考になるように書き直しつつ、薬剤師が(転職時に有給消化で)短期留学するメリットとその方法について書いていきたいと思います(格好つけてである調で書いてます)。

誰かの、何かの参考になれば。

薬剤師が転職時に有給消化で短期留学した経緯

留学の経緯

とある週の金曜日、新卒から4年ちょっと勤めた病院を辞めた。

理由としては職場環境とか対人関係とか、もっともらしい理由はいくらでも挙げられるが本当のところは29歳という20代最後の年、来年から30代になるという年を迎え、心の奥底で焦燥感のようなものを感じていたことが大きいのかもしれない。

同期が次々と辞めていくなか自分はこのままでいいのか、自分ももっと他にやるべきことがあるのではないだろうか、と。

後々考えると別に29歳だからといって必要以上に焦る必要はなかったのかもしれない。別に30歳になったからといって何か変わったのかというと、何も変わることはなかった。

ただ、このときは何かしなくちゃという若気の至りのようなものに背中を押されっぱなしであった。


やりたいこと。

長年やりたいとは思っていたがもう無理だろうと思っていたことの一つに海外留学があった。

無理だろうと思っていた、というのはなんとなく留学とは大学時代までにするものであって、社会人となった私にはそんな時間はないからと勝手に遠ざけてしまっていたのである。

そんな中、同期の1人が仕事を辞めて海外の薬剤師になることを目指して留学した。上記のように考えていた私にとってこれはかなりの衝撃であった。

そんな生き方があるのか、と。

それは約1年ほど前の出来事であったのだが、彼女が職場からいなくなり海外へと旅立って以降、心の中にモヤモヤとしたものがずっと残っていた。

そのモヤモヤはずっと私の中でくすぶり続けてだんだん大きくなり、上述した焦燥感へと徐々に変わっていったのだと思う。

自分も留学したい。今ならできる。それから約1年後、自然とその結論が導かれた。

もともと諸般の事情により辞めたいと思っていたこともあり、仕事を辞めることに抵抗は無かった。 同期や仲の良い先輩、後輩と別れることは多少寂しさが募ったが、今生の別れというものでもない。

(中略)

とある週の金曜日に仕事を辞め、翌日土曜日から旅立った。

薬剤師が転職時に有給消化で短期留学する方法(体験談)

留学の手続きはどこでする?

留学の手筈などの諸々は全くの未知であったため、素直に市内の留学センターに相談した。費用は多少かかったと思うが、面倒な契約から飛行機の手配まで全て行ってくれたため便利であった。

仕事をしながらであったため、自分が仕事をしている間に手続きをしてくれるというのはかなり楽である。同じように仕事が忙しくて時間がないという人はエージェントに依頼するのが正解だろう

留学センターは口コミとかネットの評判とかで選べばいいのではないだろうか。

ただ、次回行くことがあれば自分でやってみても良いかとは感じた。多分、多少英語ができれば自分で手続きできるのではと思う。

飛行機は旅行に慣れている人であれば旅行サイトから取ればいいし、滞在先も語学学校から斡旋されるためその中から選べばいいだろうし。

留学する国の選択

結論から言うと、私は留学先にはニュージーランドを選んだ。 

何故か。もともと人生で行きたい場所の一つにニュージーランドのテカポ湖があったからというのが大きかったと思う。 

美しい満天の星空、豊かな自然。そのような環境で私は英語力をメキメキ伸ばし、人間としても一回り大きくなって帰ってくることができるだろう。そう思っていた。   

テカポ湖(マウント・ジョン山頂)から見た満点の星空。
この光景は多分一生忘れないだろう。

滞在都市はニュージーランドの中で色々選べたが、結局北部のオークランドにした。都会と自然が入り混じった環境という謳い文句に心惹かれるものがあった。後述しようと思うが、住み良い街で大変オススメである。


その他の留学先としては

  • アメリカ
  • カナダ
  • オーストラリア
  • イギリス
  • フィリピン

などがメジャーとのことであった。

アメリカは費用が結構高いし、フィリピンは安いが治安等々の問題やせっかくなのでアジアから離れたかったということもあり選ばなかった。イギリスも過去に旅行したことがあった。

そのため最終的にオーストラリアかニュージーランドの2択になったのだが、留学エージェントから

オーストラリアはいわばリゾートだからいわゆるパリピが多い。

ニュージーランドは羊のイメージのようにまったりとしている人が多い

という話を聞いてすぐさまオーストラリアはやめた。パリピこわい。

やはりニュージーランドである。ニュージーランドは最強。ハカ最強。

今考えても留学先にニュージーランドを選んだことに一片の後悔もない。それほどニュージーランドは良かった。詳細は今後別で記事を書こうと思うので乞うご期待されたし。

留学する語学学校の選択

日本に色々な語学学校があるように、海外にも色々な語学学校がある。

そのため留学する国の選択と同様に、留学する語学学校の選択も重要なポイントとなる。

私は何もわからなかったので留学センターのエージェントよりニュージーランドで代表的な語学学校を2箇所教えてもらいそこから決定した。

1つはとにかくアットホームであり色んな人とワイワイできることが特徴

もう1つはアットホームさはありつつもきちんと英語の学習も落ち着いてできる環境が揃っていることが特徴

とのことであり、やはり英語力向上を第一としたかったので後者を選んだ。

留学センターを利用せず自力で申し込む場合はネットの口コミを参考にすれば良いだろうと思う。

また、「パンフレットの雰囲気からその学校のだいたいの雰囲気がわかる」とエージェントが言っていたのだが、実際に上述した2つの語学学校のパンフレットをみたところだいたいエージェントが言っていた特徴のような雰囲気であったため、決めるにあたりパンフレットを見るのもオススメである。

有給消化か、休職か

ここまで長期間留学するように書いているが、実は次の就職先がすでに決まってしまっていたため私に与えられた期間は有休消化の1ヶ月弱しかなかった。

(有給が上限まで溜まっていたため全部で40日あったのだが、全て使うと白い目で見られる気がしたため実日数としては少し減った)

ここで次の就職先を決めずに半年とか1年とかの長期留学に踏み切れないところが私の中途半端で良くないところなのであろう。

休職期間を作ると保険の手続きやら住民税の手続きやらがとてつもなく面倒くさいという話を聞いて日和ってしまったのである。

その点、有給消化を利用すると保険の手続きやらの心配は発生せず、履歴書にも不自然な空白期間ができない

この点は各々の諸般の事情により要相談だろう。結果としては私は有給消化期間で留学という形で概ね満足している。満足していると思い込んでいるだけかもしれないけれど。いや、満足しているはず。

留学期間の選択

そのため、私に与えられた期間は有給消化の1ヶ月弱しかなかった。日本で転職の手続きもしなくてはならない、ニュージーランドもテカポ湖その他色々観光したい。

いろいろな事情を鑑みた結果、ニュージーランドでの滞在期間を3週間とし、留学する(語学学校に通う)期間としてはわずか2週間となってしまうこととなった。2週間語学学校に通ったあと、ニュージーランド各地を観光する計画である。

概ね満足ではあったのだがこの留学期間の選択を後に少し後悔することになることはこのときは知る由もなかった。


留学期間としてはできるだけ長いほうが望ましいだろう。理由としては長いほうが英語がより話せるようになるだとか、慣れだとか、クラスメートと仲良くなれるだとか大方の想像通りのものである。

仕事を続けながらでも留学できる?

語学学校の話ではあるが、多くの学校が最短1週間から生徒を受け入れているため、有給を5日取ることができれば留学することはできるのではないだろうか。

ただ、上述したようにやはり留学期間は長いほうが望ましいとは思う。

一方、休みを取りやすい職場であれば仕事を続けながら一年おきくらいに色々な国で短期留学を繰り返すのも楽しいかもしれないとふと思ったりもする。アジアなら近くて安いし。

ちなみに転職した今の職場は薬剤師数が少なく長期の有給取得ができない。夏休みがあるなど休みが取りやすい職場というのは転職時にもう少し考慮する必要があったかもしれないと感じている。

薬剤師が転職時に有給消化で短期留学するメリット・デメリット

社会人が短期語学留学をするメリット

やはり、というかそのための留学なので当然ではあるが英語の上達が第一に挙げられる。

日本で語学学校に通えばいいじゃん、とかオンライン英会話でいいじゃんという意見もあるだろう。

しかし、語学学校やオンライン英会話は会話する相手は英語の先生である。こちらに合わせて会話をしてくれる。

海外の語学学校でももちろん教えてくれるのは先生である。

だが生徒は世界各国から集まってきており、入学時のレベル分けによりだいたい同じような英語レベルの人と一緒に授業を受けることになる。

この「同じ英語レベルの人(日本語が通じない)と真剣に英語で会話をする」という経験は私には非常に貴重に感じた。

なまじ相手が英語の先生とか英語ができる人だとこちらが少し言葉に詰まるとすぐに助け舟を出してくれるが、相手が同レベルだとそうはいかない。

日本人同士だと英語で話していても詰まると結局ちょっと日本語を使っちゃったりするが相手が日本語ができないとそうはいかない。

自分でなんとか思いを伝えるために適切な表現を探そうと頭がフル回転する。

当然相手も知っているだろうと思って使った英単語も相手が意外と知らないということも多く、英英辞典のように相手にわかるように別の英語を用いて説明しなくてはならない。

英語力が無いために思いの丈をきちんと伝えることができず、もどかしい思いをすることもたくさんある。

そういう経験を経て自分には何が足りなくてどのように今後勉強していけば良いのかを身を持って体感することができるということは非常に大きなメリットであるのではないか。

実際、英語力そのものは語学留学前後でそう変わったとはあまり思っていないが、英語に対する考え方は留学前後で大きく変わったと感じている。

薬剤師が短期語学留学をするメリット

病院や薬局に外国人が来院、来局することも最近は珍しいことではなくなってきている。

その際に英語を用いて患者と対話できるというのはやはりメリットであろう。

薬剤師が短期間語学留学するだけで流暢に英語で対話できるようになるというわけではないがそのきっかけ、一助には十分になるだろう。

翻訳アプリを使えばいいじゃんという意見が聞こえてきそうだが、それに対して言及すると英語学習そのものが不要では論に発展してしまいそうなので何も言わないでおく。

社会人・薬剤師が短期語学留学をするデメリット

純粋に「英語のスキル向上だけ」に焦点を当てるのであれば、日本で語学学校に集中的に通ったり、オンライン英会話でひたすら会話するというほうが効果的なのだろうとは思う。費用的にもそちらのほうが安く上がるだろう。

なので上述した私が感じたようなメリットに意義を感じないような人にとっては短期の語学留学は時間と費用の無駄でありデメリットとなりうるのではないか。

結局は何に重きを置くかという話になるのだろう。私はデメリットは一つも感じなかった。

まとめ

  • 社会人(薬剤師)でも留学できる。
  • 在職中に有給を使えず溜まっていて離職時にそれらを全て使うことができる場合、留学したいと考えていた人にとっては大きなチャンス。
  • 留学期間はできるだけ長いほうが良いが、最短1週間からでも留学はできる。
  • 休職期間を作るといろいろ手続きがめんどくさい。有給消化だとそこまでめんどくさくない。
  • 短期間でも留学を経験することで自分の糧になることは必ずあるはず。
  • 留学の手続きは時間があってある程度英語ができれば自分で、時間がなかったり英語に自信がなかったりめんどくさければ留学センターに頼むのがおすすめ。
  • 留学先はまったりしたければニュージーランドが、パリピならオーストラリアがおすすめ。

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