【文献】腰痛に対してカロナールとロキソニンはどっちのほうが効く?(ビジアブ付き)

よく使われる痛み止めとしてカロナール(アセトアミノフェン)とロキソニン(ロキソプロフェン)がありますが、どっちのほうが効果が強いのでしょうか?

ロキソニンのほうが強い?

それともカロナール?

今回はそんな疑問を持つ方のために両者を比較した論文を基にビジアブ(ビジュアル・アブストラクト)を作ってまとめています。

カロナールとロキソニンはどっちのほうが効果が強い?

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

せんぱい〜

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0184-e1575812353166.jpg
プレーリードッグせんぱい

どうしたんだい?

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

ふと思ったんですけど、カロナールとロキソニンってどっちのほうが効果が強いんですかね?

僕はなんとなくロキソニンのほうが強い気がしています。

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0184-e1575812353166.jpg
プレーリードッグせんぱい

どうなんだろうね?

同じなんじゃないだろうか

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

比較した論文とかないですかね?

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

…………

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

ありました!!

早速読んでみます!!

急性腰痛患者に対するアセトアミノフェンとロキソプロフェンのランダム化オープンラベル非劣性試験

文献

Randomized Controlled Trial J Orthop Sci, 23 (3), 483-487 May 2018

Randomized Open-Label [Corrected] Non-Inferiority Trial of Acetaminophen or Loxoprofen for Patients With Acute Low Back Pain

Kenji Miki , Tatsunori Ikemoto , Kazuhiro Hayashi , Young-Chang Arai , Miho Sekiguchi , Kenrin Shi , Takahiro Ushida 

ビジアブ(ビジュアル・アブストラクト)

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

痛みはNRSで評価してますね。

NRSとは0が痛みなし、10が想像できる最大の痛みとして、 0~10までの11段階に分けて痛みがどの程度か患者さんに指し示してもらうスケールのことですね!

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

ところで非劣性マージンってなんですか??

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0184-e1575812353166.jpg
プレーリードッグせんぱい

非劣性マージンとは「実対照薬よりも劣る幅として臨床的に許容される最大のレベル」のことであるよ

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0192-e1575813243341.jpg
薬剤師うさぎ

お、おとるはば……?

りんしょうてきにきょようされるさいだいのれべる……??

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0184-e1575812353166.jpg
プレーリードッグせんぱい

まあ今回のケースで簡単に言うとこの値を超えるとアセトアミノフェンはロキソプロフェンに劣ると判断されるわけだね

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

非劣性マージンの0.84っていうのはどこから来たんですか?

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0184-e1575812353166.jpg
プレーリードッグせんぱい

なにやら過去の腰痛に対するNSAIDsとプラセボの比較試験におけるNRSの変化などなどを参考にして決定しているようだよ

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

ビジアブに書いてる「NRSの両群での変化の差」って結局何のことを言っているんですか?

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0184-e1575812353166.jpg
プレーリードッグせんぱい

(2週目or4週目におけるNRS)ー(ベースラインでのNRS)をMとしてMAをアセトアミノフェンのM、MLをロキソプロフェンのMとしたときにMAーMLの値のことを表しているよ。

MAーML≦0.84であれば非劣性ということだね。

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0192-e1575813243341.jpg
薬剤師うさぎ

むむむ……むずかしい。

まとめ・感想

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0189-e1575809341709.jpg
薬剤師うさぎ

とりあえず今回はNRSの両群での変化の差が非劣性マージンである0.84を超えてないからアセトアミノフェンはロキソプロフェンに劣らないと判断されたというわけですね!

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0184-e1575812353166.jpg
プレーリードッグせんぱい

そういうことだね

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

アセトアミノフェンもロキソプロフェンもどっちも腰痛に対しては同じように使えるということですね!

ただ、なんとなくアセトアミノフェンの600mg×4回/日っていうのはなかなか用量としては多い気がします。添付文書にも1500mg/日を超えると肝障害に注意って書かれてますし……

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

アセトアミノフェンがよく見る用量の400mg×3回/日とかだったらどうなんでしょうね?

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0184-e1575812353166.jpg
プレーリードッグせんぱい

どうなんだろうね?

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

気になりますね

https://pharmacists-memo.com/wp-content/uploads/2019/12/IMG_0193-e1575812932397.jpg
薬剤師うさぎ

further experimentsに乞うご期待!

文献リンク

文献はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です