突然ですが、あなたはコーラ最強説を知っていますか?
海外旅行者の間で一定のコンセンサスがあるとかないとか噂されるコーラ最強説。
その説について専門家であり第一人者(自称)である私が徹底解説していきたいと思います。
(真面目要素としてコーラに関する論文情報も紹介します)
専門家である私が解説いたします
もくじ
海外旅行における「コーラ最強説」について専門家が徹底解説
コーラ最強説をご存知だろうか。
誰が命名したのかは不明でありそもそもそんな説が実際に存在しているのかはなんとも言えないところであるが、海外における飲み物選択の一助となる説であり、海外において飲み物に迷った際はコーラを選んでおけば間違いないというものである。
例を挙げよう。
まず海外においてお茶を飲みたいとなったらどうであろうか。
日本人ならまずペットボトルのお茶を飲みたくなるだろう。
日本で買うペットボトルのお茶はどれも美味しい。これは間違いない。
だが、海外のペットボトルのお茶はどうだろうか?
日本で買うもののように美味しいものとして買っても良いだろうか?
答えはNoである。
海外のペットボトルにおいてJapanese teaとラベルに書いてあるものはたいていJapanese teaではない。chaと書いてあるのもchaではない。
何故かだいたい皆甘い。しかも病的な甘さであり言語道断と言わざるを得ない。
断じてお茶ではない。甘くて美味しくない何かである。
中には「お〜いお茶」と書いてあるものもありこれなら安心して買えると思う人もいるだろう。
だが待てしばし。それも巧妙な罠である。
海外で売られている「お〜いお茶」は何故か海外向けにアレンジされていてやたらと甘いものが多く、とてもではないが我々の知る「お〜いお茶」とは言えない。
これらは日本人が飲むとお茶なのに甘いとはこれ如何にとゲシュタルト崩壊を起こすことうけあいである。
海外においてゲシュタルト崩壊を起こすことは言わずもがな命に関わる大変危険なことであるため全力で避けるべきだろう。
次に水だ。
水の中には硬水とか軟水とか色々種類があることは周知の通りである。
お腹の弱い私みたいな人間にとってはもし合わないものを買ってお腹を壊したらどうしようと余計な心配をすることになり海外という場で実際に壊したらたいへんである。
実際に私は壊しちゃったことがある。あれは大変であった……(遠い目)。
お腹の強い人ならゼンゼン問題ないデショウという意見もあるだろう。
しばし待たれよ。
発展途上国などでは水のペットボトルの中身だけを水道水やその辺の水に入れ替えて売っているところもあるという噂を聞いたことがある。
なんと恐ろしからずや。悪魔的である。ペットボトルの水を飲むことは命に関わると言わざるをえない。
そのため、水も全力で避けなければならないだろう。
ではジュースならどうだろうか。
海外のスーパーや商店には色とりどりのジュースが並んでいる。
一見すると美味しそうであるが果たしてどうだろうか。買ってもいいだろうか。
いや、ここでも一旦立ち止まって考えるべし。
色とりどりのジュース、正直何が入っているかわからず美味しいかどうかの保証はされていない。おそらく添加物もモリモリである(偏見)。
新たなものに挑戦するのは私も嫌いではないしたまに興味本位で買うため否定はしないが、はずれに当たってしまったときのショックさたるや筆舌に尽くしがたい。
一言で言うと超ショックである。
しかもお腹を壊しちゃうかもしれない。海外にてお腹を壊すことは命に関わる。
そのためジュースも全力で避けなければならない。
そこでだ。
満を持して登場するのがコーラである。
コーラはどこで買ってもコーラであるし、たいてい世界のどこでも売っている。
コカ・コーラ社製品は、200以上の国や地域で、毎日約19億杯※の割合で、飲まれています。
※1杯(8オンス=約237mlとして、コカ・コーラ社製品が世界中で消費される量)
コカ・コーラ公式サイト よくあるご質問
コカ・コーラ公式サイトより。
世界の国の数は196カ国だと思っていたが200以上の国と限界突破している。流石コーラと言わざるをえない。
そして何よりコーラは美味しい。
海外で飲むコーラは心なしか日本で飲むそれより美味しい気がする。
ペットボトルの中身が別のものに入れ替えられているという心配もない。
お腹を壊す心配もない。
日本では普段あまりコーラを飲まない私でも海外ではもっぱらコーラを愛飲している。
ちなみにコーラの発明者はアメリカの薬剤師ジョン・S・ペンバートン(1831-1888)である(今回の記事せめてもの薬剤師要素)。
話は変わるが、子供の頃母親からコーラばかり飲むと歯が溶けるからあまり飲んではいけないと言われたことのある人は多いのではなかろうか。
だが果たしてそれは本当なのだろうか?
またまた公式サイトを見てみると答えが書いてあった。
コカ・コーラを飲むと歯や骨が溶けるって本当?
コカ・コーラに限らず一般的に清涼飲料には酸味料が含まれています。そして、歯や骨の成分であるカルシウムやマグネシウムは、酸に溶ける性質を持っています。よって、清涼飲料、果汁などの酸を含む液体に、抜けた歯や魚の骨を長い間つけておくと、含まれるカルシウムやマグネシウムが溶けます。しかし、飲みものですので人間の骨に直接ふれたり、歯に長い間くっついていることはありません。安心してお飲みください。
コカ・コーラ公式サイト よくあるご質問
むむ、安心してお飲みくださいとのことだが歯が溶けるに関してはあながち間違いではなさそうである。コーラに限らずではあるが。歯に長い間くっついているのは良くない。歯磨き大切。
しかし、溶けるということは悪いことばかりではない。
近年、「胃石、コーラで溶かしてみた」という研究が巷でさかんに行われていることをご存知だろうか。
それらの研究を網羅的に調査してまとめたシステマティックレビューがある。以下カンタンな概要。
- 胃石に対する溶解療法としてのコカ・コーラの効果
- 2002年-2012年
- 24の研究
- 46人の患者
- 50%の症例でコカ・コーラ単独でも溶解効果があった
- 内視鏡的治療と組み合わせることでその効果は90%を超えた
胃石も溶かしてしまうことができる。そう、コカ・コーラならね。
海外旅行をしていて「お腹イテテ、、、なんだか胃石あるなコリャ」となることは誰しもあると思いますがそんなときはとりあえずコーラを飲んでみると良いのではないでしょうか(適当に言っているので治らなければ速やかに病院に行きましょう)。
おわかりいただけただろうか。
これぞ、コーラ最強説である。
海外旅行をしない人にこの話をするとたいてい一笑に付されるが、海外旅行好きの友人と話すとたまにこの話になることがあるため旅行者のなかでは一定のコンセンサスがあるものと思われる。
これからもコーラ最強説を常に心に持ち海外を渡り歩きたい。
現場からは以上です
- 日本コカ・コーラ株式会社 お客様相談室 https://j.cocacola.co.jp/info/
- S D Ladas et al, Systematic Review: Coca-Cola Can Effectively Dissolve Gastric Phytobezoars as a First-Line Treatment, Aliment Pharmacol Ther, 37 (2), 169-73 Jan 2013