またまたお知らせです。
実は新しくブログを始めています。
もくじ
ブログ、もう一つ始めました。
「薬剤師の薬箱」
こっそりトップページ下にリンクを貼っているので気付いている方もいるかもしれませんが、実はこのブログの他に新しくブログを始めています。
題して「薬剤師の薬箱」。
(リンクはこちら!→https://alldinfo.com/)
このブログはどちらかというと医療従事者向けの記事が多いですが、「薬剤師の薬箱」は(現状では)一般の人向けに書いています。
テーマは主に市販薬や健康食品、サプリメントなど。
それらを一般の人向けにわかりやすく解説することを目的としています。
このテーマでは既に色々な方が執筆している素晴らしい内容のブログがたくさんありますが、あまり病院薬剤師がそのテーマについて書いているブログは多くないのではと思っています。
そこで、そこに「病院薬剤師ならではの視点」を加えることで、何か+αで価値のあるものを生み出すことができるのではないかと。
そんなことを考えて「薬剤師の薬箱」を始めています。
また、病院で働いていると患者さんがたまに持ってくる持参薬でしか市販薬や健康食品、サプリメントに触れる機会がありません。
そして、それらを見ても全くわからないということが多いので、薬剤師としてきちんとした知識を身につけたいと思ったというのもブログ開始時に考えたことの一つです。
薬剤師たるもの市販薬についても習熟していなければ。
処方薬、市販薬、健康食品・サプリメント。
全てを極めしとき、薬剤師としての新たな扉を開くことができるのではないかとひそかに思っています。
閉ざされたドアの向こうに新しい何かが待っている……かもしれない。
共同で書いてます
ここまで私が一人でブログを新しく開設したように書いていますが、このブログの更新すら滞りがちだったのを見ていただいてもわかるように一人で書いているわけではありません。
PHAL(@dlmaster7)さんという方と共同で書いています。
以下PHALさんのプロフィールの無断転載。
「病院薬剤師。病棟 ⇒ 医薬品情報室へ。 病棟にいた時は消化器内科/外科、腫瘍内科、形成外科、耳鼻咽喉科等担当。チーム活動としては精神科・緩和ケア科で勉強中」
PHALさんは医薬品情報室で勤務しており、院内の薬剤情報、薬剤データの全てを手中に収めていると以前ツイートで述べられていました。現在絶賛ドラマ放映中のアンサングシンデレラ風に例えるならばDIの魔術師ですね。私の100倍くらいすごい人です。
共同で書いていると一人で書いているこのブログとはまた違った楽しみがあり、文章もこのブログとは違って結構真面目にブログっぽく書いているので、非常にやりがいを感じています。
えっっ! それってつまり、このブログ「薬剤師メモ2」の更新頻度が落ちるってことなのかニャ?
そう思った方もいるかもしれません。
しかし私にとってこのブログは言わずもがな大切なので、「薬剤師の薬箱」の更新をしつつ、こちらの更新頻度もなるべく落とさないようにしよういうことは心に決めています。
そのためこのブログをいつも読んでくれているあなた、安心してくださいね。いつもありがとうございます。
そしてこれからもよろしくお願いします。
病棟における市販薬関連の症例というか実例というか
「病院薬剤師ならではの視点」などと上の方で大見得を切って書いてしまったので、病棟での市販薬・健康食品関連の事例で特に私の記憶に残っていることをいくつか書こうと思います。
私は以前いた病院では長らく消化器内科病棟で病棟業務に従事していました。
消化器内科病棟は検査入院や内視鏡手術など短期間の入院が多いため回転も早く、日々大量の持参薬を鑑別することがルーティンとなっていました。
市販薬や健康食品を持参薬として持ち込む患者さんも数多くいて、今まで見たことも聞いたこともなかった健康食品を持参薬鑑別がキッカケで初めて知るということも多くあったのですが、この数々の邂逅から私の市販薬や健康食品に対する意識、認識は大きく揺るがされることになります。
ある日、肝障害疑いで入院となった患者さんがいました。
いつものように持参薬の手提げ袋を覗くと両手に抱えるほどの健康食品の瓶やサプリメントの袋が入っており、本人に聞くと毎日全て飲んでいるとのことでした。
それらはどれも全く聞いたことがないようなものばかりで、値段表示を見ると一つ数万円するようなものもありました。
健康食品・サプリメントによる肝障害というのは医療従事者であれば容易に頭に浮かぶと思います。
すぐに主治医に報告し、持参の健康食品は全て中止となりました。
その後、なんやかんや(省略)あって肝障害は改善し退院となったのですが、このことは私の胸に深く刻まれることになりました。
本当にそれらは必要なものなのだろうか、と。
何のための健康食品なんだろうか、そもそも健康食品とは何なのだろうか、と。
ちなみにこの後も同様の「肝障害疑いの患者が怪しい健康食品をたくさん飲んでる事例」は数回ありました。
その度に私の健康食品に対する思いはさながらトンガ海溝の如くその溝を徐々に深めていくことになります。
また、当時いた病院は抗癌剤治療も積極的に行うところだったので、私のいた消化器内科病棟でも抗癌剤の導入目的で入院される患者さんがたくさんいました。
その中で、少しでも癌に対して効く薬を試したいという気持ちで効果の定かではない健康食品やサプリメントを飲んでいるという人もまた、たくさんいました。
本当に効くのなら何も言うことはありません。
しかし、本当にそれらは効果があるのでしょうか。
健康食品・サプリメントはそもそも高価なものが多いですが、「癌に対して効果がある」と謳うそれらは更にその上を行くものばかりな印象が私にはあります。
実際に患者さんに見せてもらった健康食品は、我が目を疑うような値段のものばかりで、なおかつ薬剤師目線から見るととても効果があるとは言えないようなものばかりでした。
しかし、患者さんは目を光らせてその健康食品の有効性を力説してくれるので、私は何も言うことができずただただ悔しい思いをしたのを今でも覚えています。
弱者の心に付け入るような、弱者の姿を嘲笑うかのような。そんなものを私は許すことができません。
にゃんとも許しがたいニャ!
そんなこんなで、私は薬剤師として世の人に正しい薬の知識を伝えたい。
薬剤師として、よくわからない怪しい健康食品を買ってしまう人を救いたい。
そんな思いを持っていたり持っていなかったりします。
まとめ
「薬剤師の薬箱」、はじめました。
話がそれにそれてしまいましたが、そんなこんなでブログ「薬剤師の薬箱」、ぜひぜひよろしくお願いします!
リンクはこちら! → https://alldinfo.com/